国内勤務者リレーエッセイ No.16
スポーツのチカラでみんなを笑顔に
ネパール 「スポーツ×防災教育」イベント開催事業

業務第一部施設第三課 後藤 千尋

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アタック練習(バレーボール教室)

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ストラックアウト(野球教室)

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女の子も笑顔に(サッカー教室)

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防災体操(地震発生の動き)

 2016年2月、日本国政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業「SPORT FOR TOMORROW」の一環として、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が実施主体となりネパールで開催した「スポーツ×防災教育」イベントの運営に、協力団体のメンバーとして参加しました。

 これは昨年の大地震から復興過程にあるネパールでスポーツ教室を開催し、その中で「防災体操※1」の指導などを通じ、防災教育も実施したものです。2月1日から7日までの7日間で、カトマンズ近郊にある学校16校にて、サッカー教室、バレーボール教室、野球教室を開催し、生徒・先生合わせて約5,200人の方々に参加していただきました。「スポーツのチカラでみんなを笑顔に」のスローガンのとおり、良い笑顔をたくさん見ることができました。

 イベント開催にあたっての私の業務は、スポーツ教室での指導以外の全てと言っても過言ではありません。現地でのホテル・車輌・通訳さんの手配等から、イベントでは四方八方から飛んでくるボールを拾ったり、プレイヤーとして試合に参加したり、カメラマンにもなりました。イベント終了後には、次の日に使用するサッカー用ビブス(競技者用ゼッケン)を赤白別にS・M・Lのサイズごとに仕分けたり、ボールへの空気を補充したりと、大家族のお母さんになった気分でした。

 運動部の合宿のような今回の出張では、普段の業務ではお会いする機会がほぼないJリーグ、協力団体のNPO法人ネパール野球ラリグラスの会、そして東京フットボールクラブ株式会社(FC東京)の選手やコーチの方々と一緒に活動することができ、非常に新鮮でしたし、勉強になりました。特にどのような環境でもイベント開催場所の状況や参加者数、参加者の年齢に応じて、プログラムの内容を臨機応変に組み立てるプロフェッショナルなスキルには脱帽でした。私も自身が携わっている業務について、もっと柔軟性を身に付けたいと思います。

 乾燥した気候等のためか、埃や砂煙が多く、コーチの方の中で体調を崩された方もいらっしゃいましたが、私は大丈夫でした。これは今までの出張経験で鍛えられた成果かもしれません。

 ネパールといえば、観光大国なのですが、地震の後からは観光客も減っているそうで、世界遺産に指定されている地区でさえも、観光客はほとんどいませんでした。地震からの復興のためにも、皆さん、ネパールに行かれてみてはいかがでしょうか?

2月6日のイベントでは、キーパーとしてサッカーに参加しました
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チームの得点チャンスに、応援にも力が入ります
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勝利を喜び、子どもたちとハイタッチ

2月3日に、バレーボール教室を開催した学校から木彫りの時計をいただきました
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バクタプル特産の木彫り時計を囲んで

※1 防災体操
災害発生時に役立つ動きを学び、練習できる体操です。これは、NPO法人プラス・アーツが、防災イベント「イザ!カエルキャラバン!」で紹介しているプログラムです。 今回のイベントでは、防災教育の面でNPO法人プラス・アーツに指導いただきました。

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