モザンビーク共和国コミュニティ開発支援無償「中学校建設計画」では、昨年10月のガザ州シサノ中学校(8教室、生徒448人収容可能)及びマンジャカゼ中学校(15教室、生徒840人収容可能)の竣工・引渡しに続き、このたび、マプト州のコベ中学校(15教室、生徒840人収容可能)、コンゴロテ中学校(20教室、生徒1,120人収容可能)が竣工に至り、2012年1月20日に先方政府への引渡しが行われました。
当日はモザンビーク国教育省技官の立会いの下、JICSからマプト州教育局の担当官へと施設の鍵及びメンテナンスハンドブックが手渡されました。今回のマプト州に位置する2校の引渡しをもって、本案件で予定していた4中学校はすべて完成し、モザンビーク側に引渡しされました。
引渡し後に当該校を訪問してみると、一教室の生徒数は56名の定員いっぱいとなっており、少し窮屈そうではありました。しかし、「新しい学校をどう思うか?」という質問には、全員が非常に気に入っていると一斉に挙手してくれました。こちらからは、日本の国民からの贈り物ですので大切に使用してほしいと伝えました。
各中学校には教室棟の他に、教職員室や会議室から構成される管理棟やコンピューター実習室や理科実験室から成る多目的教室棟があるだけでなく、夜間照明付きの屋根付き運動場があり、式典や体育授業に加え、モザンビーク国内で人気のあるバスケットボールとハンドボールの公式試合もできる仕様になっています。
今回、引渡しを行ったマプト州のコベ中学校及びコンゴロテ中学校の2校と、昨年引き渡し済みのガザ州のシサノ中学校及びマンジャカゼ中学校の計4校を合わせると、58教室となり、およそ3,250人の生徒たちが新たに通学可能となりました。
完成した学校の位置図(クリックすると拡大します)
