2010年12月16日
船からトラックに積み替えられる地雷除去機
調達された地雷除去機
到着した関連機材の確認作業 |
カンボジアには、紛争終結後20年近く経った現在でも400 〜 600万個の地雷が埋設されているといわれています。日本政府はカンボジアの地雷除去に対する支援の一環として紛争予防・平和構築無償「カンボジア地雷除去活動強化計画」を実施しており、JICSはこのプロジェクトに関してカンボジア地雷対策センター(Cambodian Mine Action Centre:CMAC)の調達代理機関として、現地調査の実施や役務・機材の調達、プロジェクト全体の進捗管理を担当しています。
このプロジェクトは、カンボジア国内でも高度地雷汚染地域であるバッタンバン州の対人地雷除去のために必要な機材の調達に加え、地雷除去が完了した土地の活用を目的とした農地整備や農業訓練などの住民支援を行うものです。
2010年5月から実施している対象地域の住民への農業訓練と並行して、JICSでは地雷除去関連機材の調達手続きを進めてきました。
8月、9月には、これまで日本のODAにより研究・開発が進められてきた地雷除去機がカンボジアに到着しました。調達された地雷除去機は、日本から船で運ばれ、カンボジアのシハヌークビル港に到着後、船からトラックに積み替えられバッタンバン州に輸送されました。その後、メーカーの技術者による使用方法および維持管理に関する研修が実施されました。
2010年12月現在、今回納入が完了した地雷除去機によって地雷除去作業が行われています。JICSは、引き続きこのプロジェクトが円滑に進められるよう、サポートしていきます。
メーカーの技術者による研修を受ける作業員たち |
地雷除去機と作業員たち |
地雷除去機の調達と平行して行われている、対象地域の農民への農業訓練の様子 |
農業訓練の成果で収穫されたトウモロコシと笑顔を見せる住民 |
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