2011年1月13日
式典に出席したCMAC職員
地雷の被害にあった地域住民も多く出席した
プロジェクトの概要と進捗を説明するヘン・ラタナCMAC長官 |
カンボジアで実施されている紛争予防・平和構築無償「カンボジア地雷除去活動強化計画」は、高度地雷汚染地域であるバッタンバン州の対人地雷除去のために必要な機材の調達に加え、地雷除去が完了した土地の活用を目的とした農地整備や農業訓練などの住民支援を行うプロジェクトです。JICSは、このプロジェクトに関して、カンボジア地雷対策センター(Cambodian Mine Action Centre:CMAC)の調達代理機関として、現地調査の実施や役務・機材の調達、プロジェクト全体の進捗管理を担当しています。
地雷除去機と関連機材の納入が完了したことを受け、2010年12月21日、CMACバッタンバン州事務所で引渡し式が開催されました。
引渡し式は、黒木雅文駐カンボジア国大使、プラック・ソコン首相補佐特命大臣兼カンボジア地雷対策被害者支援庁(CMAA)副委員長、ヘン・ラタナCMAC長官をはじめとするCMAC職員などの両国のプロジェクト関係者、および地雷の被害者や地雷汚染地域の住民など合計800人を超す人々が出席し、盛大に行われました。JICSからは、プロジェクト担当者に加え、坂本 隆専務理事が招待を受け出席しました。
式典では、プラック・ソコン大臣がスピーチで日本への謝意を表し、日本語で「アリガトウ」という場面も見られました。また、黒木大使より除去機の鍵のレプリカが贈呈された後、地雷被害者の方たちへ記念品が贈られました。
式典会場の一画には、機材調達と並行して、実施中の農地整備や農業訓練などの住民支援に関する取り組みを紹介するコーナーも設置され、訓練の成果により収穫された農作物の展示は多くの人の関心を集めていました。
また、式典において、プロジェクトに尽力した関係者への勲章の授与も行われました。勲章は「Sahametrei(サハメトレイ)」という種類で、カンボジア国王およびカンボジア国民のために特に外交分野などにおいて貢献した者に対し、カンボジア政府により授与されるものです。他のプロジェクト関係者とともに、坂本専務理事ほか2名のプロジェクト担当者がCommanderランクに相当する「Thepaden(テパダン)」を受勲しました。
式典ではプロジェクト関係者への勲章の授与も行われた(大臣より受勲したJICS坂本専務理事) |
納品された機材 |
機材調達と並行して実施してきた農業訓練の様子を紹介する展示品 |
農業訓練の成果により収穫された農作物も展示 |
地雷除去機について説明を受ける黒木大使 |
調達した地雷除去機を背に CAMC職員とJICSプロジェクト関係者 |
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