パキスタン北西辺境州バタグラム県立高校の再建工事が2009年2月に完了しました。
本再建工事は、2005年10月8日にパキスタン北西部を襲った地震によって、深刻な被害を受けた地域の復興支援の一環として行われていたものです。
おもな校舎の完成を期して2008年9月に行われた式典には、パキスタン側からは震災復興庁副議長、バタグラム県知事等が、日本側からは在パキスタン日本大使館書記官が出席したほか、地元バタグラム県の数多くの関係者が同校の生徒たちと共に参加しました。本式典における震災復興庁副議長のスピーチでは、日本政府の震災復興援助への謝意と、JICSがパキスタン政府の調達代理人として実施している学校再建、病院再建に対する期待が述べられました。また、日本大使館書記官からはこの事業を通して日本とパキスタンの友好関係がさらに強まることへの期待が述べられました。
再建された校舎は2009年3月から使用が開始されており、学校長や同校に通う500人を超える生徒たちからも日本政府による学校再建に対して感謝の声が聞こえてきています。
JICSは、今回の高校再建のほかに小中学校・短大の再建、病院・診療所の再建に関わっており、今後も被災地域の教育・医療分野の改善に努めていきます。