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パキスタン地震復興支援

 2005年10月8日、パキスタンの首都イスラマバード北東約90キロメートル地点を震源とするマグニチュード7.6の大規模な地震が発生し、死者約7万3,000人、負傷者約12万人、家屋を失った被災者は約330万人にものぼる甚大な被害が生じました。

 パキスタンから要請を受けた日本政府は、直ちに緊急援助物資の供与、国際緊急援助隊の派遣、12億8,400万円の緊急無償を決定・実施しました。さらに、その約5か月後の2006年3月13日にパキスタン政府との間で40億円のノン・プロジェクト無償資金協力の実施を決定し、復興支援を行っています。

補足:2007年2月15日に口上書の交換により、債務救済無償資金協力未使用金の8.3億円が、先のノン・プロジェクト無償資金協力(40億円)に追加された。

JICSの役割

パキスタンの地図

 JICSは2005年10月17日、パキスタン政府と調達代理契約を締結し、首都イスラマバードに事務所を構えて、被災直後のパキスタンに対する緊急無償に関する調達業務を行いました。2005年12月には震源地により近いムザファラバードにも事務所を開設し、支援物資の迅速な供給に努めました(ムザファラバード事務所は2006年6月に閉所)。

 その後、2006年3月13日にノン・プロジェクト無償資金協力の実施が決定、これに関してJICSは同日にパキスタン国経済統計省と調達監理契約を締結しました。それ以来JICSは、イスラマバード事務所および北西辺境州バタグラムに開設した事務所を拠点として、地震により被災した教育、保健医療、インフラ分野における施設の再建に携わっています。

JICSが関わっている案件

ノン・プロジェクト無償

政府間決定日:2006年3月13日
2005年のパキスタン大地震の被災地域のひとつであるバタグラム県での学校(99校)、病院・診療所(24施設)、橋梁(1施設)の再建および医療機器の調達

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パッケージ2 
バタグラム県中央病院のプレハブ施設建設
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パッケージ3 
バタグラム県中央病院(130床)、保健行政官事務所、結核予防センター、母子保健センター再建
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パッケージ4 
アライ郡バンナ地区病院
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パッケージ5-1 
バタグラム郡での診療所5施設及び小中高等学校計24校の再建
 
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パッケージ5-2 
バタグラム郡での診療所5施設及び小学校28校の再建
 
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パッケージ6-1 
アライ郡での小学校14校の再建
 
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パッケージ6-2 
アライ郡での小学校及び高校計13校の再建
 
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パッケージ6-3 
アライ郡での診療所4施設及び小学校12校の再建
 
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パッケージ7 
バタグラム高校、バタグラム男子短大及び橋梁の再建
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パッケージ8 
パッケージ3で再建したバタグラム県中央病院で使用される医療機器の調達と納入
 
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パッケージ9-1 
バタグラム県の4つの中規模診療所(医療従事者の宿舎を含む)の建設
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パッケージ9-2 
パッケージ9-1の診療所で使用される医療機器の調達と納入
 
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緊急無償

供与額:12.84億円 / 政府間決定日:2005年10月14日
2005年のパキスタン大地震の被災地域に緊急生活支援物資(テント、プラスチックシート、マットレス、毛布、水タンク)、食料(主食、缶詰豆、缶詰肉、缶詰魚、缶詰トウモロコシ)、医療機材(医療器具・消耗品、医薬品)及び建設機械(ブルドーザ、油圧ショベル)の調達、配布及び事業後モニタリング

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