グアテマラ 3つの小学校での「UNDOKAI(運動会)」の実施に参加!

2015年5月25日

 JICS(ジックス)はグアテマラで開催された3つの小学校の「UNDOKAI(運動会)」の実施に参加しました。

 この「UNDOKAI(運動会)」は「スポーツ・フォー・トゥモロー」という日本政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業の一環として実施されています。マラウイ共和国マタピラ小学校での準備・運営(公益社団法人青年海外協力協会(JOCA)が受託、JICSは補強参加)に続き、グアテマラでのUNDOKAI実施に参加した職員のコメントや現地での写真を掲載いたしますので、ぜひご覧ください。


上野 真紀

 グアテマラ共和国ケツァルテナンゴ県カンテル市で、チュイクイアク・トゥルル小学校(3月3日開催)、セメンテリオ・アンティグオ小学校(3月4日開催)、パサック・プリメロ小学校(3月6日開催)と、1週間に3校という過密スケジュールで開催されたUNDOKAIの実施に参加しました。天候にも恵まれ、すべての学校で無事に開催ができ、大変盛り上がりました。

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○×クイズで「Sí」(Yes)ボードに向かって走る子どもたち
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UNDOKAIの横断幕と記念撮影
(セメンテリオ・アンティグオ小学校)
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私が撮影中のビデオカメラに
興味津々の子供たち

 グアテマラでのUNDOKAIの準備・運営は、JOCAコーディネーターの阪長友仁氏が中心となり、現地で活躍している青年海外協力隊の方々と共に実施されました。日本式のUNDOKAIをそのまま実施するのではなく、子どもたちに何かを学んでもらえる内容で、今後も現地の方々だけで開催可能かつ開催したいと思ってもらえるイベントとなるよう準備が進められました。開催した3つの小学校はすべて、鈴木良壽隊員が、算数を中心に指導法を教員の方々に教えている学校で、すでに学校との信頼関係が構築されているため、現地の先生方にも積極的にご協力いただくことができました。また、ケツァルテナンゴ市の二言語教員養成校にて活動している、現職教員の川原翼隊員を始め、付近の市で活動されている青年海外協力隊員のサポートもいただきました。このような青年海外協力隊員の活動を活かした運営体制が、成功の大きな要因だったと思います。

 開催競技は、準備期間の短さや、現地の体育授業の実施状況なども考慮し、1〜3年の低学年は○×(イエス・ノー)クイズのみ、4〜6年の高学年は綱引き、長縄跳び、ボールはさみリレーの三種目となりました。

 ○×クイズとは、出題文が正しいと思ったら「Sí」(Yes)のボードへ、正しくないと思ったら「No」のボードに向かって走るというものです。出題する問題は、オリンピックに関する問題と共に、カンテル市役所で環境教育隊員として活動している中村亜未隊員が環境に関する問題を作成しました。正解と思うボードに向かって、生徒たちは一生懸命走ります。周囲の状況をうかがい、大勢が向かうボードにつられて走って行く子どもや、頭を抱えて悩む姿もありましたが、競技を通じて、楽しく学んでくれました。

 高学年の競技は、全学年、全クラス対抗で行いました。体力や体格の差などを考慮し、学年ごとに参加人数によるハンデをつけて実施したところ、かなり白熱したゲーム展開となりました。

 UNDOKAI開催後に、県教育事務所のスーパーバイザーや教員の方々にインタビューしたところ、今回の競技を通じて、「チームで協力することの大切さ」を学んだという意見を多数いただきました。

 私はグアテマラのプロジェクトを担当したことはありませんが、中南米向けに森林調査用機材や医療機材を調達するプロジェクトに携わってきました。UNDOKAIの運営はもちろん、子供たちを相手にするプロジェクトも初めての経験でした。 関わっている人すべてが笑顔になるUNDOKAI実施に参加できたことは、本当に素敵な経験でした。また、参加を通じてグアテマラの子供たちは本番に強く、楽しむ術を本能でわかっているように感じました。例えば、本番前日に初めて練習を行った学校では、練習時には長縄飛びが1回も飛べない学年もあったのですが、本番では何回も飛ぶことができました。日本では、子供に限らず、本番で実力が発揮できないと感じる人が多いと思うので、日本の子供たち(大人も)が学ぶ点があると思います。今後、UNDOKAIを実施した国の子供たちと日本の子供たちが、スポーツを通したコラボレーションができれば、今回のプロジェクトがより一層意義のあるものになると思います。

各校での「UNDOKAI」を簡単にご紹介します

3月3日 チュイクイアク・トゥルル小学校(生徒数約150名)

 運動会前日のみの練習で開催し、ほとんどの保護者が仕事で見学できず、子どもたちが喜んでくれるか不安に思っていましたが、参加者みんなの笑顔が耐えないUNDOKAIとなりました。レンタカーの運転手さんがDJの仕事もされている方で、途中からマイクを持ち実況中継を行って盛り上げるというハプニングもありました。高学年の競技は学年別チームで競い、4年生が優勝しました。

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ウォーミングアップのために、県から体育専門の先生が来てくださいました。ラテンの国らしく、歌を歌いながら楽しく身体をあたためていました。
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○×クイズで答えがわからず
頭を抱える子どもの可愛い姿も
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綱引き
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ボール運びレース

3月4日 セメンテリオ・アンティグオ小学校(生徒数約180名※幼稚園児12名も含む)

 自主的に風船の飾り付けや、おやつの準備、そして学年によってはユニフォームを用意するほど、UNDOKAIを楽しみに待ってくれていました。競技については事前説明と練習を行い、体育の授業の時間や休み時間を利用した自主練習まで行っていて、それぞれの競技で成果が発揮されました。ハンデがちょうどよかったのか、4〜6年生総当りの綱引きでは全学年1勝1敗という大熱戦になりました。優勝は5年生。同校は3校のうち唯一、幼稚園児が参加しました。

 カンテル市のミゲル・ティシャル市長、在グアテマラ日本国大使館 西原直柔一等書記官、JICAグアテマラ事務所 前田英男所長(3月3日も観戦)に来賓としてお越しいただきました。

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子どもたちがUNDOKAIの横断幕に
風船の飾りつけを行いました。
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おそろいのユニフォームで長縄跳び
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ボール運び
待機中の子どもたちはチームメイトを一生懸命応援
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練習の成果により、綱を引く姿も様になっています。

3月6日 パサック・プリメロ小学校(生徒数約300名※各学年2クラス有り)

 前日学校を訪問した際、自主練習を熱心に行っている姿に心を打たれました。

 会場は学校の前のサッカー場で、到着するとグラウンド(ピッチ?)には、ゴミが散乱していました。そこで最初にみんなでゴミ拾いを行いましたが、子どもたちはサッカー場を走り回り、楽しそうに、そして一生懸命ゴミを集めてくれました。○×クイズでは環境に関する問題を出題しており、ゴミ捨て(拾い)に対する意識の啓発にも繋がったのではないかと思います。

 高学年の競技は全クラス対抗で行われ、4年生A組が優勝しました。

 近隣の市で活動中の青年海外協力隊員も参加し、阪長氏を中心に合計6名の隊員がメインで運営を行いました。この日に限ったことではありませんが、運営する隊員の方は教員が多かったので、子どもへの対応が非常にうまく、感心しました。

 また、校長先生が保護者へ連絡してくださったこともあり、平日(金曜日)にもかかわらず、20〜30名くらいの保護者と近隣の方に見学いただきました。

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会場のゴミ拾い。
身軽な子どもたちは石の上にも簡単に登っています。
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保護者も子どもと一緒に観戦
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綱引き
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優勝チーム

※グアテマラのUNDOKAI(運動会)を動画で紹介しています。(YouTube)
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※JICSのTwitterでも運動会の写真を掲載しています。
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