JICSが調達代理機関としてプロジェクト全体の監理を行ってきた、ケニア「気候変動への適応のためのニャンド川流域コミュニティ洪水対策計画」で、すべての工事(井戸11基、避難所7棟、倉庫2棟、トイレ9棟、カルバート(道路下を横切る水路)45本、人道橋6本、堰1基の計81施設の建設)が完了し、2011年11月21日、竣工式が本プロジェクトで建設した避難所のあるオフニュ小学校で行われました。
約200名の招待者と約300名の小学校生徒が参加した盛大な式典は正午前に始まりました。地域住民や小学校生徒による歓迎と感謝の歌と踊りの披露、地域住民コミュニティ代表の謝辞、日本側の在ケニア高田大使の挨拶、大使とケニア水灌漑省Nyaoro水資源局長による記念銘版の除幕に続き、住民による感謝の踊りや、避難啓発を目的とした洪水避難の寸劇が披露されました。そして式典の終盤には、水灌漑省より日本大使とJICSに感謝状が贈られました。
また、この式典では避難所での非常食配給を想定した、米あるいはウガリ※と豆の非常食サンプルが招待者に配布され、全員で昼食として食べました。
式場の小学校は今年8月の洪水でも冠水し、地域住民の方々は改めて避難所の必要性と避難生活の大変さを実感されたようです。本プロジェクトによる洪水対策の大幅な改善により、地域の経済発展や貧困削減に大きな期待が寄せられています。
※ウガリ…トウモロコシ等の粉をお湯で練ったもので、ケニアでは主食として食べられている。
地域住民による感謝の踊り |
在ケニア高田大使とケニア水灌漑省Nyaoro水資源局長による記念銘版除幕の様子 |
洪水避難を題材にした寸劇 |
避難時非常食サンプルの昼食をとる招待者 |
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