パラグアイ Covid-19拡大防止に寄与する救急車の引渡し式を開催

2022年2月17日

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国立医療センターにおける移動式X線撮影装置の操作トレーニングの様子

世界各国での新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた支援のため、日本政府は、2020年8月5日、パラグアイ共和国政府に対して無償資金協力「経済社会開発計画」の3億円の供与を決定しました。この案件において、JICSは、パラグアイ政府の調達代理機関として、同国政府が必要とする救急車、移動式X線装置等の調達を行っています。

2022年2月1日、パラグアイの政府宮殿において救急車20台の引渡し式が開催され、アブド・ベニテス大統領、フリオ・ボルバ保健大臣、中谷好江駐パラグアイ日本国大使、他関係者が参列しました。

今回の案件では、4輪駆動の救急車を35台調達する予定で、最初に納入された救急車20台の引渡し式が開催されました。

パラグアイ政府代表者からは、供与された救急車は、地形に左右されずに使用することができる仕様であり、パラグアイ国での患者の救護および移送システムの強化に寄与すると、日本政府への感謝が述べられました。

納入された救急車は、コロナワクチン接種会場も含め広く国内各地に配置される予定です。

なお、調達品目のうち移動式X線装置は既に現地に納入され操作指導も終えており、各病院での利用が開始されています。JICSは、残りの救急車が迅速に引き渡されるよう手続きを進めています。

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納入された救急車

プロジェクト基礎情報

案件名 令和2年度パラグアイ共和国経済社会開発計画
交換公文署名日 2020年8月5日
供与(E/N)額 300,000,000円
調達代理契約 2021年1月18日
契約相手 救急車:豊田通商株式会社
移動式X線撮影装置:オガワ精機株式会社
実施機関 厚生福祉省
プロジェクト概要 パラグアイにおいては、2020年3月7日の初の感染者確認以降、感染者数は日々増加しています。同国の保健医療システム、特に地方医療体制が脆弱であり、さらなる感染拡大におけるリスクは高く、同国の保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっています。本計画は、パラグアイに対し、小型救急車や移動式X線撮影装置といった保健・医療関連機材を供与することを通じて、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。
JICSの役割 調達代理
調達内容 保健・医療関連機材の供与を通じた新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた支援