令和4年度リベリア共和国食糧援助
食料安全保障への対策

2024年11月29日

2: 飢餓をゼロに

コメの調達を通じて人々の栄養改善を目指す

リベリアでは農業生産性が低く、食料需要を賄うために輸入に依存していましたが、ウクライナ侵攻や気候変動などによる世界的な食料需給逼迫の影響を受け、より深刻かつ慢性的な食料不足に陥っています。食料不足は飢餓や栄養不良を引き起こし、国民の健康を脅かすことにつながります。食糧援助では、リベリア国民の主食のひとつであるコメの調達を通じ、人々の栄養改善を目指しています。

相互信頼関係による適正かつ迅速な調達

食糧援助において、JICSは長年の実績を有し、またリベリア政府のパートナーとして10年以上にわたりコメの調達に関わり、強固な信頼関係を築いてきました。コメは同国民が購入しやすい価格で販売され、売上金は見返り資金として積み立てられ、適正な監理の下、食料市場建設など流通インフラ整備等に活用されています。日本の食糧援助は、このような副次的な経済効果ももたらすため、リベリア政府から大変、感謝されています。

(写真)
リベリア外務省内ホールで行われた引渡し式

案件概要

慢性的食料不足を改善するためのコメの調達

脆弱な農業生産性に加え、気候変動などの影響による世界的な食料需給逼迫により、慢性的な食料不足にあるリベリア国に対し、日本政府は、食料へのアクセスを支援するため食糧援助を実施しています。

調達代理契約締結先 リベリア共和国外務省
供与額 3.0億円
政府間決定日 2022年7月27日
調達数量(日本米) 3,294.0300トン