平成29年度のJICS NGO支援事業について
2018年1月19日
JICS NGO支援事業では、国際協力分野で活躍する日本の中小規模のNGO・NPO団体の実施事業に対して、分野別に100万円または160万円を上限に支援金による助成を行っています。対象となる事業は、開発途上国での支援活動だけでなく、日本国内で実施する人材育成、広報などの組織強化、また、啓発事業やネットワーク型の活動も含まれます。
今年度の支援対象事業の募集は2017年7月〜8月に行い、現在は審査を終えて支援対象団体との最終調整中であり、近日発表する予定です。
JICS NGO支援事業では、活動資金への助成の他に、支援団体による事業成果の報告をしていただく「活動報告・意見交換会」を実施しています。
今年度は2017年9月28日(木)に晴海トリトンスクエアで、平成27(2015)年度支援対象の13団体と審査委員、外部有識者など約30名が参加し開催されました。
活動報告では、医療、教育、バリアフリー、スポーツなど様々な分野の活動報告が行われ、有識者から活動への所感が述べられるとともに課題へのアドバイスがありました。
また、意見交換会では、参加者が3グループに分かれ、各団体の抱える問題点や課題について話し合いました。今年度は、例年多くの団体が挙げる資金確保の課題の他に、人材不足や世代交代の難しさに関する議論の多かったことが特徴的であり、長年にわたり現地の発展に尽力された団体の解散も報告されました。活動メンバーの育成を含む団体の組織基盤の強化と、事業の最終目標への道筋を明確にした活動が重要であることを改めて認識する機会となりました。
この「活動報告・意見交換会」の他に「専門家による相談事業」も実施しています。支援事業に応募いただきぜひご利用ください。
なお、JICSは2月3日(土)16:00〜大阪市北区民センター会議室5・6で開催予定の「国際協力支援制度説明会」(仮題、外務省民間援助連携室主催、ワン・ワールドフェスティバルのプログラム)で外務省、JICAとともに助成金制度の説明を行う予定です。国際協力関連活動を行い、助成金の活用を検討されているNGO、NPOの皆様は、ぜひこの機会にJICSのNGO支援事業について知っていただければと思います。多くの方のご参加をお待ちしております。