2019年度支援団体が決定しました
JICSは民間団体による国際協力活動の発展に寄与することを目的として、日本の中小規模NGO・NPOの活動に対し、1団体あたり100万円または160万円を上限額とする資金支援を毎年行っています。
2019年度は、前年度と同じ3つの枠組み、一般分野、スポーツ振興分野及び過去2年間の事業規模の平均が1,000万円未満の団体を対象とする小規模団体分野での募集を行いました。小規模団体枠は、支援決定後、詳細計画策定時に専門家によるコンサルテーションを実施するものでソフト面での支援を追加することで助成事業でのステップアップにつなげていただくことを目的としています。2019年8月に締め切った応募については、審査を経て、合計8団体への支援が2020年1月に決定していますので、ご紹介します。団体名をクリックするとその団体のWEBサイトをご覧いただけます。
現在、新型コロナ・ウィルス感染症の拡大により、いずれの団体も少なからず影響を受けていますが、JICSの初めての支援となる団体も多く、皆さんの活動が円滑に実施され、国際協力事業の促進に大いに寄与していくことを期待しています。
※支援種類について
直接事業:開発途上国での現地支援事業や日本国内でのネットワーク型事業、啓発事業などが対象
基盤強化:日本国内での人材育成、組織強化、支援者拡大など組織基盤の安定・強化を図る事業が対象
2019年度支援団体
支援分野:一般
過去3年間の年間事業規模(繰越金含まない)の平均が6,000万円未満の団体が対象。支援額の上限は160万円。
No. | 団体名 | 事業 対象国 |
実施事業内容 | 支援 種類 |
支援 金額(円) |
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1 | (特非)緑化ネットワーク | 中国内モンゴル自治区 | 過放牧や過開墾等人為的な経済活動により急速に砂漠化が進行した中国内モンゴル自治区ホルチン砂漠に於ける砂漠緑化・砂漠化防止事業を行う。植生の復元、地元住民の自立支援を目的とし、広範な市民参加を促す。 | 直接事業 | 1,597,022 |
2 | (認定特非)開発教育協会(DEAR) | 日本 | 沖縄においてSDGsに関する教育をすすめる実践者や指導者、コーディネーターを育成する「SDGs人材育成事業」を実施する。人材育成事業のプロセスに、自治体、企業、メディアなども巻き込み、地域における持続可能な社会づくりのための人材育成を継続的に行う緩やかなネットワークを構築する。 | 直接事業 | 1,500,000 |
3 | (認定特非)AfriMedico | タンザニア | 置き薬事業によるアフリカ農村部におけるUniversal Health Coverage(UHC)を実現させる。AIを利用したIT技術により現代化した置き薬のシステムをアフリカに持ち込み、タンザニア農村部の医療環境改善を目指す。衛生、医療に関する講習会や資料配布も行い、住民の理解を深める。 | 直接事業 | 1,595,000 |
4 | (認定特非)アジアキリスト教教育基金(ACEF) | バングラデシュ/日本 | SNS活用広報とクラウドファンド事業実施のためのインターン育成と組織基盤強化を行う。会員の減少・高齢化による収入減を食い止め、若年層会員増加と財源多様化によってバングラデシュでの教育支援を持続させるために、インターンを育成し、クラウドファンドを財源に事業を実施することを目指す。 | 基盤強化 | 1,600,000 |
5 | (特非)POSSE※ | 日本 | 労働法を知らず、貧困生活のために外部機関に相談をすることができない外国人労働者に対し、迅速かつ適切な情報発信を行い、また、他団体と連携し問題を社会的に解決し、雇用環境の健全化を図る。 | 基盤強化 | 1,600,000 |
支援分野:小規模団体
過去2年間の事業規模(収入)の平均が1,000万円未満の団体が対象。支援決定後、詳細計画策定時に専門家によるコンサルテーションを実施。支援額の上限は100万円。
No. | 団体名 | 事業 対象国 |
実施事業内容 | 支援 種類 |
支援 金額(円) |
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6 | (特非)栄養不良対策行動ネットワーク(NAM) | ウガンダ | ウガンダ北部パラベックにおいて、対象地域の関係者、リーダー、母親の栄養と乳幼児育児ケアの意識・知識を改善することを目的に、母親グループを組織して現地の実情に適した指導活動を行う。 | 直接事業 | 999,170 |
7 | (特非)エイド・フォー・チャイルド・トラスト(ACT) | インド | 現地NGO Deepalayaと提携し、インド、ウッタルプラデシュ州ノイダセクター16内のスラムに住む子どもへの教育プロジェクトを行う。 | 直接事業 | 955,200 |
8 | (特非)エクアドルの子どものための友人の会(SANE) | エクアドル/日本 | エクアドル共和国での教育支援の活動を安定的に実施、継続できるような国内体制の強化を行う。事務局長を有給で配置し、事務局活動を充実させることを通じて、会員、寄付、助成金の獲得に向けた活動を強化する。 | 基盤強化 | 1,000,000 |
支援分野:スポーツ振興
応募・採択団体なし
支援金額合計(円) | 10,846,392 |
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※「団体都合により支援中止」