2020年度支援団体が決定しました

 JICSは民間団体による国際協力活動の発展に寄与することを目的として、日本の中小規模NGO・NPOの活動に対し、1団体あたり100万円または160万円を上限額とする資金支援を毎年行っています。

 2020年度は、前年度と同じ3つの枠組み、一般分野、スポーツ振興分野及び過去2年間の事業規模の平均が1,000万円未満の団体を対象とする小規模団体分野での募集を行いました。

 2020年8月に締め切った応募については、審査を経て、合計8団体への支援が2020年12月に決定しましたので、ご紹介します。

 団体名をクリックするとその団体のWebサイトをご覧いただけます。

 現在、新型コロナ・ウィルス感染症の拡大により、いずれの団体も様々な影響を受けておられますが、JICSの初めての支援となる団体も多く、皆さんの活動が円滑に実施され、国際協力事業の促進に大いに寄与されていくことを期待しています。

※支援種類について
直接事業:開発途上国での現地支援事業や日本国内でのネットワーク型事業、啓発事業などが対象
基盤強化:日本国内での人材育成、組織強化、支援者拡大など組織基盤の安定・強化を図る事業が対象

2020年度支援団体

支援分野:一般

過去3年間の年間事業規模(繰越金含まない)の平均が6,000万円未満の団体が対象。支援額の上限は160万円。

No. 団体名 事業
対象国
実施事業内容 支援
種類
支援
金額(円)
1 (特非)ISAPH ラオス ヤシオオオサゾウムシは、養殖が容易で栄養価も豊富、かつ市場価値も高く、これまでの養殖支援から、本事業では繁殖のための「モデル世帯」を整備することで、住民の自立に向けた基盤を作る。 直接事業 1,359,000
2 (特非)エイズ孤児支援NGO・PLAS ウガンダ HIV/エイズに影響を受ける孤児や貧困家庭に暮らす子どもたちが教育を受けられる環境を作るため、「保護者が健康を保ち農業を開始し貯蓄ができるようになり、子どもが留年せずに次の学年に進学できること」を目標として、HIV陽性の保護者に(1)農業技術研修、(2)アドヒアランス向上研修、(3)カウンセリングを実施する。 直接事業 1,600,000
3 (特非)
Colorbath
ネパール ネパール山岳部における自給自足で暮らす住民に対して、安定的な収入向上の手段として地の利を生かしたコーヒー生産を促進するため、将来的な組合設立も念頭におきながら地域住民とのコミュニケーションを重点化した上で、販路開拓のための品質管理も重視した技術指導を行う。 直接事業 1,590,000
4 (特非)
ハロハロ
フィリピン 零細自営業者に金融サービス(貯蓄、資金融資、保険など)を提供する組合の設立を目指し、専門家協力のもと、現地協働団体と住民グループの能力強化を行い、管理運営体制を構築するための人的基盤を作る。 直接事業 1,600,000
5 (特非)YouMe Nepal ネパール 教員のITスキル、児童生徒の心のケアの訓練を実施し、指導技術の向上を目指す。また、教員不足を解消すると共に感染症による学校閉鎖に対応するべく、オンライン授業を児童生徒に提供するプラットフォームを構築する。 直接事業 1,560,000
6 (特非)関西NGO協議会 日本 「ワンフェスfor Youth」の事業を通じ、若い世代がSDGsの実践者として国際協力やNGOの活動に関心を持ち、携わっていく環境を整備する職員を育成し、組織の人的強化を図ることで、国際協力の担い手、SDGsの達成につなげる。 基盤強化 965,800

支援分野:小規模団体

過去2年間の事業規模(収入)の平均が1,000万円未満の団体が対象。支援決定後、詳細計画策定時に専門家によるコンサルテーションを実施。支援額の上限は100万円。

No. 団体名 事業
対象国
実施事業内容 支援
種類
支援
金額(円)
7 (特非)エクアドルの子どものための友人の会(SANE) 日本 エクアドル共和国での教育支援の活動を安定的に実施、継続できるような国内体制の強化を行う。2019年度に配置された新事務局長、事務局長補佐が中心となり、事務局活動を充実させ、業務交代可能な安定的な運営体制に移行し、会員、寄付、助成金の獲得に向けた活動を引き続き強化する。(2年度目) 基盤強化 1,000,000
8 (一社)Bokk Jambaar 日本 セネガルでの活動支援において更なる質向上と量の拡大のためにファンドレイジング(特に助成金、補助金獲得等)力を強化する必要があり、中長期計画に従ってファンドレイジングを推進する常勤職員や有給職員を採用する。 基盤強化 998,400

支援分野:スポーツ振興

応募・採択団体なし

支援金額合計(円) 10,673,200