2024年度支援団体が決定しました

JICSは市民団体・非営利団体による国際協力活動の発展に寄与することを目的として、日本の中小規模NGO・NPOの活動に対し、1団体あたり100万円または160万円を上限額とする資金支援を毎年行っています。
国際社会の貧困・飢餓や紛争、環境破壊や災害など世界で起こっているさまざまな課題に対して、「誰一人取り残さない社会」の実現のため持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて取り組む市民団体・非営利団体を支援することは、JICSのESGの取組の一つと位置付けています。

2024年度は、3つの枠組み、一般、小規模団体※1、多文化共生事業(国内在住外国人支援)※2での募集を行いました。
2024年8月に締め切った応募については、審査を経て、合計8団体への支援が2024年12月に決定しましたので、ご紹介します。
なお、多文化共生事業(国内在住外国人支援)については応募がありませんでした。

団体名をクリックするとその団体のWebサイトをご覧いただけます。

皆さんの活動が円滑に実施され、JICSの助成金が国際協力事業の促進に寄与することを願っております。

※1 小規模団体:過去2年間の事業規模の平均が1,000万円未満の団体を対象とする。

※2 多文化共生事業(国内在住外国人支援):主に開発途上国または紛争地域を出自とする日本在住の外国人及びその家族に対する人権保障、生活安全、労働環境、教育、災害、医療・保健サービス等の支援を行う事業を対象とする。

※3 支援種類について
直接事業:開発途上国での現地支援事業や日本国内でのネットワーク型事業、啓発事業などが対象
基盤強化:日本国内での人材育成、組織強化、支援者拡大など組織基盤の安定・強化を図る事業が対象(今年度採択なし)

2024年度支援団体

支援分野:一般

過去3年間の年間事業規模(繰越金含まない)の平均が6,000万円未満の団体が対象。支援額の上限は160万円。

No. 団体名 事業
対象国
実施事業内容 支援種類※3 支援
金額(円)
1 (特非)Piece of Syria 日本 平和だった頃のシリアの映像や写真を組み合わせたデジタル教材を、国内外のNGOや教育機関と連携して制作し、自団体だけで完結しない、平和普及啓発プログラムを構築する。 直接事業 1,600,000
2 (認定特非)あおぞら カンボジア/ラオス カンボジアとラオスにおいて新生児蘇生法と母子保健指導の研修を実施し、妊産婦に関わる医療者の能力を向上させることで、母子の健康改善と安心安全な出産が出来る医療環境の実現を目指す。 直接事業 1,600,000
3 (一社)日本車椅子シーティング協会 タイ/ラオス タイ・ラオスの協力者と日本の専門家が共同開発した、現地の重度肢体不自由児・者の機能的ニーズを満たし、安価かつ調整が容易な姿勢保持機器と、その効果的供与のための教材を用い講習を実施する。 直接事業 1,600,000
4 (特非)胃癌を撲滅する会 ラオス 日本の内視鏡技術をラオス医師に伝達し、ピロリ菌検診を含む予防、早期発見のための検診を推奨して胃癌死を減少させる。 直接事業 1,294,608
5 (特非)Little Bees International ケニア コロゴッチョスラムの6校のコミュニティスク―ルの横のつながりを強化し、スラムに居住する子どもたちが取り残されることなく、健康かつ安心・安全な生活環境の中で質の高い教育を受けることができる体制を他のNGO団体の専門性も生かしながら協働で構築する。 直接事業 1,600,000
6 (特非)ゴーシェア フィリピン フィリピン・セブ島近郊の離島地域のうち、特に貧困度が高く栄養不良状態が著しいパンダノン島村落へ向けて持続可能な栄養改善サポートプログラムを実施し、子ども達の生育環境改善を図る。 直接事業 1,477,000

支援分野:小規模団体

過去2年間の事業規模(収入)の平均が1,000万円未満の団体が対象。支援決定後、詳細計画策定時に専門家によるコンサルテーションを実施。支援額の上限は100万円。

No. 団体名 事業
対象国
実施事業内容 支援種類※3 支援
金額(円)
7 (特非)コンフロントワールド ウガンダ ウガンダにおける衛生・水支援:行政やNGOの支援が行き届いていない地域住民に対し、衛生設備と水設備を提供するとともに、その必要性や継続的な維持方法について教育支援を行うことで、現地における自立した持続可能な衛生・水環境の改善を目指す。 直接事業 1,000,000
8 南遊の会 ベトナム UNESCOの生態系保全地域に指定されているホーチミン市郊外カンザー地区のマングローブ地帯において、近年増加しつつある放棄塩田や放棄養殖池への植林事業を推進し、マングローブ生態系の再生に貢献する。これらの作業は主として日越の大学生のボランティア活動として実施し、同時に環境意識の向上や異文化理解の促進を図る。       直接事業 1,000,000
支援金額合計(円) 11,171,608