平成30年度支援団体が決定しました

 JICSは民間団体による国際協力活動の発展に寄与することを目的として、日本の中小規模NGO・NPOの活動に対し、1団体あたり100万円または160万円を上限額とする資金支援を毎年行っています。

 平成30年度は、以前より募集を行っている一般分野、スポーツ振興分野に加え、過去3年間の事業規模の平均が1,000万円未満の団体を対象とし、支援決定後、詳細計画策定時に専門家によるコンサルテーションも実施する小規模団体分野での募集を開始しました。これは小規模団体の申請にソフト面での支援を追加することで助成事業でのステップアップにつなげていただくことを目的として導入したものです。このたび審査を経て、合計8団体への支援が決定しましたので、ご紹介します。団体名をクリックするとその団体のWEBサイトをご覧いただけます。

※支援種類について
直接事業:開発途上国での現地支援事業や日本国内でのネットワーク型事業、啓発事業などが対象
基盤強化:日本国内での人材育成、組織強化、支援者拡大など組織基盤の安定・強化を図る事業が対象

平成30年度支援団体

支援分野:一般

過去3年間の年間事業規模(繰越金含む)の平均が6,000万円未満の団体が対象。支援額の上限は160万円。

No. 団体名 事業
対象国
実施事業内容 支援
種類
支援
金額(円)
1 (特活)胃癌を撲滅する会 ブータン 胃癌撲滅を目指し、ブータンの医師に胃癌早期発見の為の内視鏡技術やピロリ検査法を直接、またはE-learningで指導し、専門医を育成する。また住民に対する啓発活動を行う。 直接事業 1,524,560
2 (特活)DIFAR ボリビア サンタクルス県バジェ地域5市でのDEPORSURA(スポーツ×ごみ拾い)実施を通じた廃棄物対策を推進する。 直接事業 1,600,000
3 (特活)Little Bees International ケニア コロゴッチョスラム地域で学校に通えない子ども達にアマニ教育センターの運営を通じて、教育、学習環境、給食、心理ケア、高等教育進学者への奨学金制度等、質の高い教育機会を提供する(3年目事業)。 直接事業 1,565,000
4 (特活)緑化ネットワーク 中国内モンゴル自治区 過放牧や過開墾等人為的な経済活動により急速に砂漠化が進行した中国内モンゴル自治区ホルチン砂漠における砂漠化防止・緑地再生活動を通じて、植生の復元を目指すと共に地域住民の自発的参加意欲を醸成する。 直接事業 1,564,984
5 (認定特活)アジアクラフトリンク 日本 イベントで活用できる広報ツールを制作し、スタディツアーや販売会といった、会員参加型の支援コンテンツを提供する。またニュースレター等での情報発信も実施することで、支援者の拡大と動員を図る。 基盤強化 1,436,910

支援分野:小規模団体

過去3年間の事業規模(収入)の平均が1,000万円未満の団体が対象。支援決定後、詳細計画策定時に専門家によるコンサルテーションを実施。支援額の上限は100万円。

No. 団体名 事業
対象国
実施事業内容 支援
種類
支援
金額(円)
6 (特活)ミタイ・ミタクニャイ子ども基金 パラグアイ スラム(カテウラ地区)における女性、特に厳しい経済状況に置かれているシングルマザーを対象に、職業訓練の一環としてネイル細工の技術研修・指導等を行い、技術を獲得した女性たちが経済的に自立するための支援を行う。 直接事業 990,360
7 (特活)ダイヤモンド・フォー・ピース 日本 「ダイヤモンドが人権・環境配慮の上、採掘・カット・製造されることが当たり前の社会」を目指した啓発活動と広報ツールの整備を一体化させ、組織基盤強化を図るもの。日本語ウェブサイト再構築、団体パンフレット改訂、啓発ツール2点の開発、短編映画「Voices from the Mine」上映会と視聴感想文コンクール開催を通じて会員増加を図る。 基盤強化 1,000,000

支援分野:スポーツ振興

スポーツを活用した開発事業を実施する団体が対象。支援額の上限は100万円。直接事業を優先して支援。

No. 団体名 事業
対象国
実施事業内容 支援
種類
支援
金額(円)
8 (特活)Little Bridge ボスニア・ヘルツェゴビナ モスタル市でボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、クロアチアの子ども達を対象としたサッカーアカデミーを運営し、スポーツを通じた民族融和に貢献する。 直接事業 612,000
支援金額合計(円) 10,293,814