日本政府が実施してきた、防災・災害復興支援無償「イカ州地震被災地復興計画」が完了しました。
本プロジェクトは、2007年8月15日にペルー南部の太平洋沿岸部で発生した大規模な地震に対する、日本のODAの一環として行われたものです。JICSはペルー政府との契約に基づき、学校4校と給水施設の再建工事、学校用品等の供与に関する調達代理業務を行ってきました。
各現場で行われていた工事は、震災後の多くの困難を関係者とともに乗り越えながら進められ、2010年1月に予定されていたすべての再建工事が終了しました。
昨年2009年10月には、在ペルー日本国大使館の目賀田大使が、再建工事が終了したサン・アントニオ・デ・パドゥア校およびジョン・エフ・ケネディ校を視察されました。パドゥア校はすでに使用されており、生徒たちの明るく希望に満ちた笑顔があふれていました。
大使の視察に対して、生徒たちからは歓迎の歌と踊りが披露され、学校関係者からは日本の支援に対する感謝の意が表されました。これを受けて目賀田大使は生徒たちに、「再建された新校舎でおおいに学び、ペルーの発展に貢献する人材となってほしい」と激励の言葉を贈りました。
本プロジェクトでは、瑕疵(かし)検査※を除くすべての作業が終了しました。このプロジェクトでの経験を生かし、JICSは今後もさまざまな業務に取り組んでいきます。
※瑕疵(かし)検査:竣工後1年以内に不具合が生じた箇所はないか調べる検査