令和2年度コンゴ民主共和国
ベーシック・ヒューマン・ニーズに係わる被援助国の切実な要請に応える

2024年12月11日

コロナ禍でも強固なネットワークにより迅速に案件を実施

長引くコロナの影響からコンゴ民主共和国は食糧不足、食糧価格の高騰などの深刻な問題に直面するなか、令和2年度案件が決定されました。前年度案件と同様に遠隔での手続きながら、これまでの経験を活かし日本国内外の関係者と協議を重ね、円滑に案件を進めた結果、要請通りの2021年11月に納入が完了しました。その様子は現地で広く報道され、国民からも喜びの声が上がりました。

(写真)
援助米(政府米)の船積み

被援助国と歩んできた20年とこれから

JICSは2001年度から食糧援助案件の調達代理機関の役割を担っており、長年の経験で培った知識・調査力をもって、被援助国に寄り添い、関係者と連携しつつ実施してきました。被援助国政府からは国民生活に欠かせない食糧援助の継続を望む声が多く、その支援の重要性は国民にも広く認められています。その期待に応えるべく常に向上心を忘れず、今後も事業に取り組みます。

案件概要

経験を活かした速やかな案件の遂行

人々の生活のなかで最も身近で重要である「食」。コンゴ民主共和国も食糧不足問題に長年苦しんでいます。令和2年度案件では米を迅速に調達することにより、食糧不足の緩和や国民の安全保障、紛争予防など、国の安定や国民の生活の向上に貢献すべく業務に取り組みました。

案件名 令和2年度コンゴ民主共和国食糧援助(KR)
調達代理契約締結先 計画省
供与額 3億円
政府間決定日 2020年10月15日
調達数量(政府米) 3,159トン