JICSとSDGs
持続可能な開発目標(SDGs)とは
持続可能な開発目標(SDGsエスディージーズ=Sustainable Development Goals)は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた2016年から2030年までの先進国を含めた国際社会全体の開発目標です。「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、貧困の撲滅など以下の17の目標(169のターゲット)を掲げています。
JICSの取組み
日本の政府開発援助を通じた取組み
〜SDGsの達成に向けて、携わる全プロジェクトで最大限の効果を目指す〜
日本のODA無償資金協力における
JICSの位置づけ
JICSは1989年の設立以来、一貫して日本の政府開発援助(ODA)に関わってきました。現在は主に無償資金協力で、資金援助を受けた相手国政府と調達代理契約を締結し、相手国の代理人(調達代理機関)として、供与資金を管理し、その国の課題解決や経済社会開発に必要な機材の調達や施設建設のプロジェクトマネジメントなどを行っています。
JICSが調達代理機関として携わる無償資金協力プロジェクトは、すべてSDGsの17の目標達成に寄与するものです。年間200件以上に携わっていますが、その効果が最大限に発揮されるよう、経験やノウハウを生かし、プロジェクトを実施しています。
また、JICSは無償資金協力だけでなく、技術協力や円借款を含むODAの案件形成や事後モニタリングの調査、審査業務、フォローアップ協力、ODAプロジェクトに携わる日本企業の支援サービス、国際機関の調達業務なども行っています。
JICSが携わってきたプロジェクトと国・地域
目標1:あらゆる場所のあらゆる貧困を終わらせる。
- 防災・災害復興支援プロジェクト
- ペルー、フィリピン、フィジー、バヌアツ、エルサルバドル、インドネシア、バングラデシュなど
- コミュニティ開発支援(貧困地域における各種インフラの整備など)プロジェクト
- ベトナム
目標2:飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
目標3:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
目標4:すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
目標5:ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
- コミュニティ開発支援(女子中学校建設など)プロジェクト
- パキスタンなど
- 女性支援施設用福祉機材調達
- エルサルバドルなど
目標6:すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
目標7:すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
目標8:包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
目標9:強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
目標11:包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
目標12:持続可能な生産消費形態を確保する。
- 環境・気候変動対策(廃棄物管理など)プロジェクト
目標13:気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
目標14:持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
- 中古船調達
- ベトナム、ミャンマーなど
- 機材調達(水質検査機材、流出油除去機材、オイルフェンス展張船など)
- グレナダ、ナウル、モルディブなど
目標15:陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
目標16:持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
目標17:持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
- NGO支援事業
- 国際協力を行う日本の中小規模のNPO、NGOを対象にした支援金による助成。
JICSは今後も調達代理機関としての活動を軸に、SDGsの達成に向けて努力してまいります。
新たなサービスでSDGsの達成を目指す
さらに、これまでの約30年にわたる、150カ国以上に対するプロジェクト経験を生かし、現在は海外でのSDGs達成に寄与する技術・ノウハウを持つ日本企業の海外事業展開を支援するサービス「J・Partner」を実施しています。この事業では、すばらしい技術などを持ちながら、海外で事業を推進するリソースやノウハウが足りないという地方企業、中小企業の皆様を対象に、サポートさせていただくことはもちろん、出資や人材派遣も含めた事業運営の協働パートナーとしてお役に立ちたいと考えております。JICSはこうした事業を通じた日本企業とのパートナーシップにより、SDGs達成に向けて貢献してまいります。
- 海外進出支援サービス『J・Partner』をご覧ください。